詰め将棋について質問です。
煙詰と霞詰の違いってなんですか?
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霞詰、煙詰はいずれも伊藤看寿作の詰め将棋です。
将棋図巧83番が霞詰、同じく99番が煙詰という題名がついているのです。
本来詰め将棋とは謎解きであり文学や絵画のように題名はありません。江戸時代の作品は特にそうです。それが後世一般に刊行する書籍になるにあたり、詰め将棋に題名を付け興味をひこうとする風潮が明治以降生まれました。現在の詰め将棋は雑誌投稿など発表の際に作者が作品に命名しますが、これもマスメディア発達にともなうものといえます。
例えば長手数作品の代名詞である看寿の図巧100番は寿と名付けられ一般に流布していますが、これが認知されたのは昭和25年の将棋評論誌上で図巧の作品を引用掲載した時に付けられたものです。霞詰もそのひとつ。これは図巧100番の寿と99番の煙詰を間違えた好事家が、煙詰と対比させようとしたものと言われています。編者の不勉強というか、そういうことです。
ただし煙詰という言葉自体は江戸時代からあったようで、伊藤家三代宗看も無双14番で盤上の配置駒が次々消えていく趣向に挑戦しています。しかし宗看をしても27枚から4枚に終息するまででした。看寿はきっちり全ての駒を使い切り3枚きりで詰め上がるより完成度の高い煙詰を作り上げた点で偉大なのです。
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霞詰という言葉があるのですか?
検索してもヒットしないのですが、どこでお聞きになったのでしょうか?
とりあえず煙詰ですが、
狭義では伊藤看寿作の詰将棋で、将棋図巧の第99番として収録されている作品
広義ではその将棋図巧第99番と同じく、「39枚(あるいは攻め方の玉も配置し40枚)全ての駒を盤上に配置し、詰め上がりが最小枚数(基本3枚・5五で詰むなどの趣向では4枚のことも)で詰む作品」を趣向とした作品全て
のことです。
多くの駒が煙のように消えるので煙詰と呼ばれています。
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