2012年3月28日水曜日

詰め将棋のルールについて

詰め将棋のルールについて

最後に持ち駒を残さないのがルールだと思いますが

最後の一手で、あえて金とかを打たなくてもつむ場合(つまり盤上の駒を動かすだけでつむ)

は、詰め将棋の問題として成立しているのでしょうか?



ケータイのゲームでそのような詰め将棋の問題がありました。

(ただし 正解の手順で駒を使いきりの手順(王の逃げ方による)が示されており

別解で上記のような内容でした。別解としては、これでもいいということでしょうか?)


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ご質問の「あえて金とかを打たなくてもつむ場合」というのは「別解」ではなく「変化の一手順」のことかと思います。その場合は、駒が余っても構いません。というより、正解手順をひとつに限定させるためには(詰ますまでの手数が同じ場合は)、むしろ駒が余る方が良いのです。



初心者向けの詰将棋の本などに載っている「詰将棋のルール」をご覧いただければ分かりますが、玉方は「最長手順で、最善の防ぎ方をする」などとあります。攻め方の持ち駒をなるべく使わせるように逃げる「義務」が玉方にあるのです。従って、ご質問にある「別解」は、玉方の逃げ方に間違いがあり、厳密な意味では解答としては不正解ということになります。



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あえて打たなくても詰むというのは、

問題の作り方としては間違っていると思います。



ただし、そのケータイの問題ように別解として存在しているだけなら問題ありません。

例えば7手詰めの問題が、詰められる側の受け方によっては5手で詰んだり、

持ち駒が使い切れなかったりなんてことは普通にあると思います。

最後に持ち駒を残さないのもルールですが、詰められる側が全力で逃げるのもルールです。

そのケータイの問題の場合は、金がなければ詰まない方法がある以上、

持ち駒に金を入れておく必要があります。



また、別解という場合は、その解答も正しいルールにのっとった方法である必要があると思います。

というわけで、その金を打たなくても詰む解答というのは別解という考え方ではなく、

「もしこういう風に受けてこればこうすればいいよ」という、ただの解説のような気がします。

なの「別解」という言い方は間違っている気がしますが、

ちゃんと正しいルールでの解答がある以上、問題としては成立しているといったところでしょうか。


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この問題は不完全問題ですね。

超長編などでもない限り解は1つでなくてはなりませんし、解が1つだったとしてもその解に駒余りがあればやはり不完全です。

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