詰将棋は玉方が玉以外の残りの駒全部を使えるというルールですが、
必死問題は問題によって、玉方の持ち駒が残り全部だったり、なし、だったり、
金金銀だったりするのですが、必死問題は詰将棋のようにまだルール
が確立されていないのでしょうか。
個人的には1525手詰みのようなあり得ない局面が出てくる詰将棋より、
必死問題の方が実践的に思えるので、もっと書籍がたくさん出てくればいいと思うのですが。
|||
本格的な必死問題集としては、江戸時代の
将棋必勝法
渡世莊治郎(天野宗歩の弟子)があります。
小野五平名人(12世名人:同じく天野宗歩の弟子)
の直話として「これは渡瀬氏の作となっておりますが、
その実は天野宗歩氏の作であるということを私は承知していたのです」
http://park6.wakwak.com/~k-oohasi/shougi/index.html
http://park6.wakwak.com/~k-oohasi/shougi/matuyoi/his02.html
http://park6.wakwak.com/~k-oohasi/shougi/matuyoi/his03.html
第12番の23手必至、第16番の13手必至、第22番の21手必至、
第28番の15手必至
のように、持ち駒を制限している問題の方が
手数が長く難しい問題も多いです。
(昔から、プロも修業中に取り組んだと言われています)
そして、来条克由必至名作集
(元奨励会員、内藤九段門下)
野口出版 1984年14月 \1,100 99p/18cm
において、持ち駒制限問題で傑作が
多くでたこともあり、残りの駒全部使用より
むしろ、いい問題ができるからというのが
大きな理由の一つのようです。
来条克由必至名作集は2冊持っていますが
全問解ければアマ名人クラスと言って
いいくらいの難問揃いです。
(20手台がざらにあります。
昔ですが3割くらいしか解けませんでした)
現在では、非常に入手困難です。
(ちょっと調べた限りでは
ネット上の古本屋には全く在庫がない状態でした)
金子タカシさんの必死本が易しいと思うくらい
の実力者向けの本です。
今となっては激レア本ですが、あまり有名でないのと
解ける人が限られるので
意外と安価で入手できる可能性はありますが
かなり根気が必要ですね。
金を出せば買えるという本ではないです。
どうしても読みたければ、持っていそうな
マニアかつ強い人のお知り合いになって
コピーを貰うしかないと思います。
なお、必死と必至の両方の書き方がありますが
必至は死の字が縁起が悪いということで
恐らく昭和初期頃に始まったものです。
どちらも間違いではないのですが、
過去にいろいろ調べた限りでは
どちらかというと必死の方が
正しいというか古いようです。
|||
必死問題集にこだわる必要はないと思います。実際に必死になるかどうかは相手の持ち駒に大きく関係します。
また、必死問題だと片側だけの問題ですが、将棋の対戦ばあい、両方の寄せが微妙に影響しあいます。
実際のところ受け方の持ち駒は限られているわけですから、必死問題は、現実とはかなりかけ離れているわけです。
勉強のためなら、次の1手問題、あるいは、囲碁のように5手まで示してくださいというような問題のほうが効果的ではないでしょうか。
|||
「へぼ将棋王より飛車をかわいがり」川柳の有名な一首ですが、詰め将棋は連続王手という条件があるので考え易いです。必死問題は受けのない詰めろなので難しいです。作り手としては詰め将棋は柿木将棋と言う余詰め検討ソフトがあるのですが、必死にはなく、必死は検討が難しいので、著書が少ないのではないかと思います。
|||
~詰め将棋のルール~
先手(以下、攻方)と後手(以下、玉方)を操作します。
攻方が、最短手数で詰むことを目的とします。
攻方は、必ず王手をかけます。
攻方は、全ての持ち駒を使い切ります。
玉方は、もっとも長く手数が掛かるように逃げます。
玉方は、王以外の余った駒を合駒に使うことができます。
無駄合いはしないようにします。
http://www.g-mode.jp/appli/tsumeshogi/i/tsumeshogi_rule.html
「詰め将棋」は、将棋のルールを元にしたパズルゲームです。
駒の動かし方など、基本的なルールは通常の将棋と同じですが、ここでは、「詰め将棋」を解く上で必要なルールを説明します。~詰め将棋のルール~
先手(以下、攻方)と後手(以下、玉方)を操作します。
攻方が、最短手数で詰むことを目的とします。
攻方は、必ず王手をかけます。
攻方は、全ての持ち駒を使い切ります。
玉方は、もっとも長く手数が掛かるように逃げます。
玉方は、王以外の余った駒を合駒に使うことができます。
無駄合いはしないようにします。
それでは、1つずつ解説していきます。■先手(以下、攻方)と後手(以下、玉方)を操作します。
プレイヤーは、攻方と玉方、両方の手を交互に指していきます。
■攻方が、最短手数で詰むことを目的とします。
攻方は、最短手数で、玉を詰ませてください。
それぞれの問題の最短手数は、画面上に表示されています。
■攻方は、必ず王手をかけます。
攻方は、必ず王手をかけなければなりません。
右の例では、(図1)の局面から、3一龍と指した場合(図2)、王手が掛かっていないので不正解となります。
■攻方は、全ての持ち駒を使い切ります。
最短手数で詰めても、持ち駒が余っている場合は不正解となります。
右の例では、玉が詰み状態ですが、「飛車」「金」が余っているので不正解です。
■玉方は、もっとも長く手数が掛かるように逃げます。
右の例のように、1三飛に対して同玉と受けてしまうと、1四金で「詰み」となります。
しかし、1三飛に対して、玉方が同金と受けると、3手では詰みません。
このように、玉方の受け方によって手数が短くなる手順は、不正解となります。
[不正解例→]
左の例のように、
もっとも長く手数が掛かるように玉方が逃げれば、正解となります。
[←正解例]
■玉方は、王以外の余った駒を合駒に使うことができます。
攻方が、飛角香などで離れた位置から王手をするとき、玉方は王以外の余った駒を(図1)から(図2)のように、合駒に使うことができます。
■無駄合いはしないようにします。
1四飛(図1)に対して、1三歩合(図2)と受けても、同飛成(図3)で再び合駒以外に受けることができません。
このような合駒を「無駄合い」といい、不正解となります。
このように、攻方も玉方も最善手を指して、持ち駒を使い切って玉を詰むまでの手筋を導くのが詰め将棋です。
終盤の実力アップのために、また、パズルを遊ぶ感覚で詰め将棋を楽しんでください。
0 件のコメント:
コメントを投稿