高橋道雄先生は「詰め将棋作品集は1一側に玉が多い」と発言しています。その通りで私は今まで200冊程詰め将棋本を読みましたが9一側に玉がある作品は数が少ないです。
なぜ1一側に多いのか?
それと高橋道雄先生以外で9一側に玉が多い作品集は存在するのか?疑問に思ったので教えて下さい。
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詰将棋の駒配置が右側に多い理由については、僕もよくわかりません。himajinさんが書かれているもの以外では、右利きの人間のほうが多いので右側のほうが並べやすいとか、囲碁では初手を黒から見て右上隅に打つのが暗黙の了解になっているのでその影響なんてのも考えられます。もっとも詰碁に関しては特に右が多いという感じはしないですけど。
で、詰将棋のなかでも大道詰将棋はほどんどすべてが左側に配置されています。これまた正確な理由はわかりませんが、実際の商売の場では出題者と客は向かい合っているわけで、出題者は普通に右側に配置したのが逆から見て左側の配置になったなんてことかもしれません。そんなわけで、大道詰将棋の作品集(有名なところでは大道棋・機略縦横)なら左側配置です。
あとは、作者の趣向で作品集のなかの玉の初期位置を1一から9九まで、すべての位置に割り振るなんてこともあります。有名な図巧とか、あとは所有していませんが二上九段の将棋魔法陣なんかもそうだったと思います。なお、本来は「魔方陣」が正しいのですが、二上さんが勘違いして「魔法陣」にしちゃって、以来そのままだそうです。
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これにはいろんな説があります。
○詰め方の持ち駒は右側に表示するので、やはり問題全体も右側にあった方が見やすい。
○解答を書くときも棋譜記号の数字が若い方がスッキリしている
○視界の右にあったほうが論理的思考をしやすい(右目と左目、右脳と左脳の関係で)
などです。それぞれもっともらしいとは言えますが、どれもこれ!という決め手には欠けていて、本当のところはよくわかりません。
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