詰将棋「寿」は611手詰ですが、収束手順に余詰があるそうです。
余詰が無いように修正された改作はあるのでしょうか?
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「改作」と「修正」は別物です。
現作意を尊重し活かした形で余詰や不詰を潰すのが「修正」。
原作にヒントを得て別の作品に発展させるのが「改作」。
寿には629手詰めの修正案があり、下記の書籍に掲載されています。
http://www.amazon.co.jp/%E8%A9%B0%E3%82%80%E3%82%84%E8%A9%B0%E3%81%...
(ネット上では掲載されているサイトはないようです)
この修正図は長年完全と信じられていたのですが、数年前、コンピュータソフトによる検証で別の余詰があることが判明しました。
実力のある作家が本気で取り組めば完全な修正も可能なのかもしれませんが、着手する人は以下の理由でいないものと思われます。
・「寿」は歴史的名作として高い評価がすでに定着しており、収束の余詰は減価事項の一つではあるが、作品全体としての評価は揺らぐものではない。
・「寿」と同構想、または類似構想の超長篇作品は今日では珍しくないので、わざわざ苦労して修正しようとは思わない。
・実力のある詰将棋作家なら、自作を創作するほうが遣り甲斐がある。
300手を超える超長篇詰将棋作品の完全作リストが下記に掲載されています。
http://www.ne.jp/asahi/tetsu/toybox/kenkyu/cholist0.htm
参考までに・・・。
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