詰将棋を作る方法で、正算法、逆算法、構想法の三つの方法を知ってますがなかなかうまく作れません。詰将棋を作るコツとかあれば教えて下さい。
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コツとひとくちに言っても、作者によっていろいろなポリシーや
意識があるようです。
作り方がよくわからない、あるいは慣れていない最初のうちは、
盤上にとりあえず適当に駒を配置し、持駒も適当に選んで、
詰む変化、詰まない変化、紛れなどをそれぞれ念入りに調べ、
それを繰り返しながら、適宜駒の配置や種類を変えていく方法が
適していると思います。 ・・・これが「正算法」と呼ばれるやり方です。
慣れてくると、ある程度の詰み形から、
「こう詰ませるためにはこの駒をここに配置しよう」
「そうしたらここでこの駒を取らせる手筋が使えるな」
などと、手をだんだん戻していくようにして作っていくやり方が
できるようになります。 ・・・これが「逆算法」です。
ふつうに作ろうとするときは、正算法と逆算法を適宜
組み合わせ、併用しながら作っていくことが多いようです。
プロや著名な詰将棋作家の方は、読みの力があるので、
逆算して手を広げる手法を採ることが多いそうです。
構想法という言い方は、ちょっと一般的ではない感じがします。
「正算」と「逆算」のような対比する概念がないですし。
でも、作風などからそう形容されることもあります。
それは、たとえば、
「こういう手筋をこういうふうに使おう」
「こういう趣向(駒配置や駒の動きなどに特徴あるもの)を
何とかして実現してやろう」
というように、特定の意図や狙いを強く前面に押し出した
作品をものにするようなときに強調される手法です。
これは、ある程度の棋力や読みの力がないと、なかなかうまく
いきません。
まずは、正算法で、詰む詰まないを繰り返しながら
試行錯誤してみてください。
そのためには、詰み形、つまり、次にこう指せば詰む、という
基本の手筋を数多く理解し、身につけることです。
そうやって蓄積した手筋を、正算や逆算で組み合わせて
いくのです。
ただ、詰将棋とは不思議なもので、
作ろう作ろうと意識しすぎると却ってできないことが多いです。
ひとつの形を得ても、何日か間を置いたら思いがけない
攻め筋がヒラメイてうまくいった(あるいは余詰んでしまった)と
いうことがあるので、ヘタに傑作を作ろうなどと焦らないことです。
自信作ができたら、ぜひ「将棋世界」などの詰将棋コーナーに
投稿してみてください。
健闘を祈ります。
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